問題番号 : 96I31

18歳の女子。感冒症状がありセフェム系抗菌薬を内服して間もなく口内異常感と喉頭部不快感とを自覚し,口唇と顔面とに蕁麻疹様の発疹が出現したため来院した。意識は清明。身長158cm,体重42kg。体温36.2℃。脈拍72/分,整。血圧102/64mmHg。心雑音はない。胸部にラ音を聴取しない。腹部は平坦,軟。尿タンパク(-)。血液所見:赤血球420万,白血球5,600。血清生化学所見:総タンパク7.6g/dL,尿素窒素16mg/dL,総コレステロール180mg/dL。
病因の同定に有用な検査はどれか。2つ選べ

正解
a, e
国試正答率
60%

Assessment
セフェム系抗菌薬内服後間もなくの口腔内違和感と喉頭部不快

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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