問題番号 : 96I6
5歳の男児。走るのが遅く,転びやすいことを主訴に来院した。周産期に異常はなく,歩行開始は1歳7か月であった。両側腓腹筋の仮性肥大がみられる。血清生化学所見:LDH 1,500U/L(基準176~353),CK 2,500U/L(基準10~40),乳酸10mg/dL(基準5~20)。生検筋の免疫組織化学染色でジストロフィンが染色されなかった。次子が患児と同一疾患である確率はどれか。
Assessment:父は健常者,母が保因者として家系図を考えること。
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。