問題番号 : 96F25

5か月の乳児。昨夜から不機嫌で,哺乳量が少なく,今朝から4,5回嘔吐したため来院した。うとうとしており,おむつ交換時に啼泣する。体温39℃。脈拍140/分,整。顔色不良で,口唇は潮紅し,咽頭が軽度発赤している。腹部は平坦,軟である。神経学的に項部硬直とKernig徴候とを認める。
診断する上で最も重要な所見はどれか。

正解
b
国試正答率
90%

Assessment
項部硬直とKernig徴候から,髄膜炎が考えられる。

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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