問題番号 : 96F22

25歳の男性。突発的に起こる胸痛,頻脈およびめまいを繰り返し,動揺性高血圧もあるため紹介され内科に入院した。心筋逸脱酵素などの血液検査,心電図検査,心エコー検査およびトレッドミル検査を受けたが異常はなかった。褐色細胞腫,カルチノイド,低血糖,甲状腺疾患等について検査を受けたが異常は見い出されなかった。
この患者に対する適切な対応はどれか。

正解
c
国試正答率
90%

Assessment
突然発症する心虚血症状に似た症状を呈するが,心筋梗塞や狭

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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