問題番号 : 96D54

52歳の女性。Raynaud現象と指先潰瘍とを主訴に来院した。数年前から手指のRaynaud現象が出現している。今年の冬に右示指と中指との先端に潰瘍が生じ,治らなくなった。意識は清明。両手指から手背にかけての浮腫状硬化と前胸部の斑状色素脱失とを認める。右示指と中指との先端に小潰瘍と陥凹性瘢痕とを認める。血液所見:赤沈64mm/1時間,赤血球320万,Hb 10.0g/dL,白血球5,600,血小板24万。血清生化学所見:尿素窒素12mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL,AST 36U/L,ALP 220U/L(基準260以下)。CRP 0.2mg/dL,抗核抗体160倍(基準20以下)。
この疾患の診断に最も有用な自己抗体はどれか。

正解
b
国試正答率
90%

Assessment
Raynaud現象,両手指~手背にかけての浮腫状硬化→全

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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