52歳の女性。Raynaud現象と指先潰瘍とを主訴に来院した。数年前から手指のRaynaud現象が出現している。今年の冬に右示指と中指との先端に潰瘍が生じ,治らなくなった。意識は清明。両手指から手背にかけての浮腫状硬化と前胸部の斑状色素脱失とを認める。右示指と中指との先端に小潰瘍と陥凹性瘢痕とを認める。血液所見:赤沈64mm/1時間,赤血球320万,Hb 10.0g/dL,白血球5,600,血小板24万。血清生化学所見:尿素窒素12mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL,AST 36U/L,ALP 220U/L(基準260以下)。CRP 0.2mg/dL,抗核抗体160倍(基準20以下)。
この疾患の診断に最も有用な自己抗体はどれか。