問題番号 : 96D43

59歳の男性。昨日から右半身が使いにくくなり家族に連れられて来院した。1か月前から時々血痰があり,この半年で体重が4kg減少した。数日前から頭痛を訴え,次第に増悪し,昨日全身けいれんが出現した。意識は清明。聴診上,左肺野で呼吸音の減弱を認める。項部硬直はない。右半身に不全片麻痺と感覚鈍麻とを認める。眼底にうっ血乳頭がみられる。
最も考えられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
90%

Assessment
右半身の麻痺,頭痛,けいれんから,左大脳の病変を疑う。ま

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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