問題番号 : 96D25
45歳の女性。上腹部不快感を訴えて来院した。最近3か月で2kgの体重減少がある。身長154cm,体重43kg。表在リンパ節は触知しない。眼瞼結膜に軽度貧血を認める。心窩部に軽度の圧痛がある。血液所見:赤血球340万,Hb 11.4g/dL,Ht 33%,白血球4,500,血小板21万。上部消化管造影写真(A)と胃内視鏡写真(B)とを別に示す。最も考えられるのはどれか。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。