問題番号 : 96D8

日齢14の新生児。発疹を主訴に来院した。在胎39週,帝王切開で出生した。出生体重3,160g。日齢11の退院時に両腋窩の皮疹に気付かれ,外用薬が塗布された。しかし,皮疹は次第に顔面,頸部および鼠径部に拡がった。体温36.0℃。呼吸数46/分。脈拍138/分,整。大泉門1.5×2.0cmで平坦。わずかな擦過により健常皮膚面も剝離する。Hb 12.4g/dL,白血球8,500。CRP 0.9mg/dL。顔面の写真を別に示す。
適切な治療はどれか。

正解
b
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

選択肢考察
顔面に紅斑

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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