問題番号 : 96D4
58歳の男性。頑固な不眠と日中の眠気とを主訴に妻に伴われて来院した。2年前から熟睡感がないと訴えるようになり,日中の疲労感が強く,よく居眠りをするようになった。職場でも仕事の能率低下に気付かれている。妻によると,2年前から夜間のいびきがひどく,時々,呼吸が止まった状態になるとのことであった。身長160cm,体重90kg。咽頭には異常がない。抑うつ気分や不安を認めない。夜間の睡眠ポリグラフを示す。この患者でまず行うべき治療法はどれか。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。