25歳の男性。多弁・多動を主訴に家族に伴われて来院した。元来,社交的で人情味があり,親しみやすい好人物であった。3週前,仕事上の失敗で上司に注意され,責任を強く感じていた。その後,「眠くならない。眠らなくても疲れない。」と言い,深夜まで読書をしたり,部屋を片づけたりしている。職場でも,多弁で声が大きく,仕事に関係ない話題を同僚に話しかけるようになった。上司が注意すると,不機嫌になって大声で言い返したり,書類を破り捨てたりする。診察時,意識は清明,気分は爽快で,話の内容は理解できるが,しばしば話が脱線し,語呂合わせや冗談を言ったりする。「自分は病気ではない。入院は断固しない。」と主張する。常用薬はない。
この患者で正しいのはどれか。2つ選べ。