問題番号 : 96D2

25歳の男性。多弁・多動を主訴に家族に伴われて来院した。元来,社交的で人情味があり,親しみやすい好人物であった。3週前,仕事上の失敗で上司に注意され,責任を強く感じていた。その後,「眠くならない。眠らなくても疲れない。」と言い,深夜まで読書をしたり,部屋を片づけたりしている。職場でも,多弁で声が大きく,仕事に関係ない話題を同僚に話しかけるようになった。上司が注意すると,不機嫌になって大声で言い返したり,書類を破り捨てたりする。診察時,意識は清明,気分は爽快で,話の内容は理解できるが,しばしば話が脱線し,語呂合わせや冗談を言ったりする。「自分は病気ではない。入院は断固しない。」と主張する。常用薬はない。
この患者で正しいのはどれか。2つ選べ

正解
a, e
国試正答率
90%

診断:双極性障害

選択肢考察
行為心迫,観念奔逸

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る