問題番号 : 96A59
22歳の男性。昼食1時間後から全身の瘙痒感と嘔気とを伴うようになったので来院した。体温36.5℃。脈拍80/分,整。血圧120/64mmHg。全身に地図状の膨疹を認める。口唇はやや腫脹している。昼食に何を食べたか聞くと,しっかりした声で「アジの干物,芋の煮つけ,豆腐のミソ汁を食べました。」と答えた。適切な処置はどれか。
診断:蕁麻疹選択肢考察:×a 輸 液
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。