問題番号 : 96A57

26歳の初産婦。妊娠35週。2日間持続する水様性帯下を訴えて来院した。妊娠経過中異常は指摘されなかった。体温38.4℃。脈拍120/分,整。血圧124/68mmHg。来院時の腟鏡診で後腟円蓋から採取した白色不透明の液体は,弱アルカリ性,乾燥塗抹標本では羊歯状結晶を多数認めた。子宮口の開大はみられず,展退度50%,先進部は児頭であり固定していた。血液所見:Hb 11.0g/dL,Ht 34%,白血球18,000,血小板17万。胎児心拍数陣痛図を示す。
適切な対応はどれか。

正解
b
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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