問題番号 : 96A51

5歳の男児。今朝から頻回の嘔吐と腹痛とを訴えて来院した。数日後に幼稚園で発表会が予定され,本人は気にしていた。2歳ころから,叱られたり,精神的緊張が強いと嘔吐を繰り返すという。体温37.2℃。元気がなく傾眠状である。眼瞼結膜に貧血はない。心雑音はなく,呼吸音に異常はない。腹部は陥凹し,腹壁緊張は著明に低下し,腸雑音の減弱を認める。大腿動脈音を聴取する。項部硬直とKernig徴候とを認めない。神経学的所見に異常はない。尿所見:タンパク(-),糖(-),アセトン体3+,潜血(-)。血清生化学所見:血糖80mg/dL,尿素窒素22mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL,Na 135mEq/L,K 4.5mEq/L,Cl 105mEq/L。CRP 0.2mg/dL。
 この患児への対応として最も適切なのはどれか。

正解
a
国試正答率
90%

選択肢考察
○a 輸 液
 アセトン血性嘔吐症には糖および電解質

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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