問題番号 : 96A41

日齢10の男の新生児。在胎26週時の胎児超音波検査で腹部に両側性囊胞性病変を指摘された。その後の定期的検査で囊胞性病変の軽度増大傾向が認められたが,羊水量に異常はなかった。在胎39週1日,自然分娩で出生した。出生体重2,960g。Apgarスコア8点(1分),9点(5分)。血清生化学所見:尿素窒素18mg/dL,クレアチニン0.6mg/dL。腹部MRIのT2強調冠状断像を示す。
この疾患で誤っているのはどれか。

正解
b
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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