問題番号 : 96A28

54歳の男性。1週前から体重の増加と腹部膨満とを認め,腹痛と発熱とが出現したため来院した。5年前から肝硬変として経過観察中である。眼球結膜は黄染し,腹部に波動を認め,腹部全体に軽度の圧痛を認める。腹水所見:淡黄色,タンパク濃度低値,アミラーゼ低値,好中球多数。立位腹部エックス線単純写真で異常を認めない。
最も考えられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
90%

Assessment
肝硬変で腹水のある患者に,新たに腹痛と発熱が生じている。

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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