問題番号 : 96A26

28歳の女性。10日前から血便を認めたため来院した。悪心,嘔吐や腹痛はなく,排便回数は1,2行/日である。父親が38歳で大腸癌で死亡している。血液所見:赤血球386万,Hb 10.8g/dL,白血球4,800,血小板40万。血清生化学所見:総タンパク7.6g/dL,尿素窒素18mg/dL,総コレステロール180mg/dL,総ビリルビン0.8mg/dL,AST 28U/L,ALT 22U/L,ALP 140U/L(基準260以下)。注腸造影写真(A)と大腸内視鏡写真(B)とを別に示す。
この疾患で適切な対応はどれか。

正解
b
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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