問題番号 : 95H29

本問は,95H28~30の連問の一部です。

60歳の女性。2週前からの顔面と下腿とのむくみを訴え来院し,精査のため入院した。
現 病 歴:40歳時の健康診断で尿糖を指摘されたが放置した。50歳ころから高血圧,軽度のタンパク尿および尿糖を指摘されたが,食塩摂取を制限する以外に特に治療を受けなかった。
既 往 歴:特記すべきことはない。
現  症:身長154cm,体重65kg。血圧186/94mmHg。眼瞼と下腿とに浮腫を認める。
検査所見:尿所見:タンパク3+,糖3+,潜血2+。血清生化学所見:空腹時血糖260mg/dL,アルブミン2.4g/dL,クレアチニン1.6mg/dL,総コレステロール350mg/dL。入院後に施行した腎生検組織のPAS染色標本を別に示す。
まず行うべき治療はどれか。2つ選べ

正解
c, d
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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