問題番号 : 95H23

本問は,95H22~24の連問の一部です。

20歳の男性。発熱と咽頭痛とを主訴に来院した。
現 病 歴:10日前から全身倦怠感,38℃ 前後の発熱および咽頭痛が出現した。さらに,食欲不振,眼瞼の浮腫および上腹部重圧感も加わってきた。近医で感冒として治療を受けたが改善しないため来院した。
家族歴・既往歴:特記すべきことはない。
現  症:身長173cm,体重73kg。体温37.8℃。脈拍90/分,整。血圧134/90mmHg。咽頭部発赤,扁桃の腫大・発赤および表在リンパ節(顎下,側頸部,腋窩)の腫大を認める。聴診上異常はない。
検査所見:尿所見:比重1.030,タンパク(±),糖(-),ウロビリノゲン2+,潜血(-)。血液所見:赤沈65mm/1時間,赤血球505万,Hb 16.5g/dL,Ht 49%,白血球9,000,血小板20万。凝固系に異常はない。血清生化学所見:総タンパク7.6g/dL,γ-グロブリン20%,総コレステロール170mg/dL,尿素窒素25mg/dL,クレアチニン0.7mg/dL,AST 250U/L,ALT 300U/L,LDH 680U/L(基準176~353),ALP 220U/L(基準260以下)。CRP 7.2mg/dL。
診断確定のために測定すべき血中抗体はどれか。2つ選べ

正解
d, e
国試正答率
90%

Assessment
若年成人で発熱,咽頭痛,全身のリンパ節腫脹に加え,検査所

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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