問題番号 : 95G49

2歳の男児。けいれんと意識障害とを主訴に来院した。2月初めに発熱を伴うインフルエンザに罹患し近医でアスピリンを投与された。感冒症状は軽快し解熱したが,10日後,突然の全身性けいれんを数分間に3回観察した。その直後から意識障害も出現した。体温37.6℃。昏睡状態であるが項部硬直とKernig徴候とを認めない。眼球結膜と皮膚とに黄染はない。右肋骨弓下に肝を4cm触知し,辺縁鈍・弾性硬である。脾は触知しない。血清生化学所見:血糖30mg/dL,アンモニア220μg/dL(基準18~48),総ビリルビン0.6mg/dL,AST 110U/L,ALT 330U/L。脳脊髄液所見:細胞数2/μL(基準0~2),タンパク30mg/dL(基準15~45),糖50mg/dL(基準50~75)。
診断確定のために必要なのはどれか。

正解
b
国試正答率
90%

Assessment
インフルエンザ感染症にアスピリンを投与し,意識障害をきた

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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