問題番号 : 95G48

23歳の女性。頭痛と発熱とを訴えて来院した。1週前に抜歯を受け,その3日後から38℃ の発熱と頭痛とが出現してきた。頭痛は次第に強くなり,嘔吐するようになった。体温39℃。呼吸数35/分。脈拍110/分,整。意識は清明であるが,項部硬直を認める。明らかな麻痺はない。血液所見:赤血球400万,白血球12,000。血清生化学所見:血糖90mg/dL,総タンパク7.0g/dL。CRP 8.5mg/dL。脳脊髄液所見:圧220mmH2O(基準70~170),細胞数850/mm3(基準0~2)で95% 以上は好中球,タンパク95mg/dL(基準15~45),糖35mg/dL(基準50~75),トリプトファン反応陰性。
最も適切な治療方針はどれか。

正解
a
国試正答率
90%

Assessment
①髄膜刺激症状・徴候:頭痛,嘔吐,項部硬直
②発熱,炎症

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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