問題番号 : 95G41

43歳の男性。腹部の腫瘤に気付き,精査を希望して来院した。健康診断で時々高血圧,軽度のタンパク尿および血尿を指摘されていた。父親と叔父とが血液透析を受けている。血圧160/94mmHg。腹部に凹凸のある巨大な腫瘤を触れる。尿所見:タンパク1+,糖(-),潜血1+。血液所見:赤血球350万,Hb 10.1g/dL,白血球7,800。血清生化学所見:総タンパク7.5g/dL,クレアチニン4.6mg/dL。経口造影剤投与後の腹部単純CTを別に示す。
この疾患について正しいのはどれか。2つ選べ

正解
c, d
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。
・両側の腎に多発性の囊胞がみられ,腎機能も低下している

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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