53歳の女性。1か月前から下腹痛に加え腹部膨満感があり,近医を受診し下腹部腫瘤を指摘され来院した。閉経51歳。身長158cm,体重57kg。腹囲83cmで臍上に達する腫瘤を認めた。内診では子宮は凹凸のある腫瘤と一塊となり,可動性はなかった。腫瘍マーカーはCEA 77.4ng/mL(基準5以下),CA19-9 805.3U/mL(基準37以下),CA125 52.0U/mL(基準35以下)であった。下腹部MRIのT2強調像(A)を別に示す。卵巣腫瘍の診断で開腹手術を行ったが,腹腔内に散在する腫瘍の一部は切除できなかった。腹水は約300mLで血性であった。摘出卵巣腫瘍のH-E染色標本とアルシアン・ブルー染色標本(B,C)とを別に示す。
正しいのはどれか。2つ選べ。