問題番号 : 95G30

35歳の男性。1週前から腹部膨満感が出現したため来院した。3か月前から時々黒色便があったが放置していた。2か月で3kgの体重減少がある。身長165cm,体重50kg。眼瞼結膜に貧血を認める。左鎖骨上窩に小指頭大の硬いリンパ節を触知する。肺肝境界の上昇と波動のある腹部膨隆とを認める。腹腔穿刺をしたところ腹水が採取された。
この腹水について予想されるのはどれか。2つ選べ

正解
a, e
国試正答率
60%

Assessment
3か月前からの黒色便,2か月で3kgの体重減少,鎖骨上窩

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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