問題番号 : 95G26

55歳の女性。6か月前から頸部と腰部との皮膚そう痒感が出現し,最近尿が褐色調となったので来院した。身長155cm,体重52kg。眼球結膜は黄染し,正中線上で肝を
3cm,左肋骨弓下に脾を2cm触知する。血液所見:赤血球325万,Hb 9.2g/dL,Ht 30%,白血球5,400,血小板9万。血清生化学所見:総タンパク6.7g/dL,アルブミン3.8g/dL,総ビリルビン3.2mg/dL,直接ビリルビン1.9mg/dL,AST 62U/L,ALT 59U/L,γ-GTP 322U/L(基準8~50),ALP 782U/L(基準260以下)。肝生検組織H-E染色標本を別に示す。
この疾患に合併するのはどれか。3つ選べ

正解
a, b, d
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る