問題番号 : 95G20

55歳の男性。強い胸痛を主訴に3日前に入院し,急性心筋梗塞と診断されて薬物療法を受けていた。今朝突然,高度の呼吸困難を訴えた。脈拍108/分,整。血圧82/60mmHg。顔貌苦悶状で,心尖部に今までなかった4/6度の汎収縮期雑音を新たに聴取するようになった。両肺野に湿性ラ音を聴取する。
まず行うべき検査はどれか。2つ選べ

正解
c, e
国試正答率
90%

Assessment
急性心筋梗塞後3日目に突然出現した高度の呼吸困難,血圧低

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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