問題番号 : 95F42

本問は,95F41~42の連問の一部です。

27歳の女性。体動時の息切れを主訴に来院した。
現病歴:2年前から健康診断で貧血を指摘されていたが,自覚症状がないために放置していた。1か月前から体動時の息切れと全身倦怠感とが増強するため来院した。月経に異常はない。
既往歴:特記すべきことはない。
現 症:身長158 cm,体重45 kg。体温36.5℃。眼瞼結膜は貧血様。心尖部に2/6度の収縮期雑音を聴取する。肺の聴診所見は正常。腹部は平坦で,肝と脾とを触知しない。
検査所見:尿所見:蛋白(-),糖(-)。便潜血反応陰性。血液所見:赤血球340万,Hb 7.8 g/dL,Ht 27%,網赤血球15‰,白血球7,600,血小板32万。血清生化学所見:総蛋白7.3 g/dL,アルブミン4.1 g/dL,総ビリルビン0.5 mg/dL,LDH 260 IU/L(基準176〜353),Fe 5 μg/dL(基準80〜160),総鉄結合能423 μg/dL(基準290〜390),フェリチン7 ng/mL(基準20〜120)。
この患者に対する治療として適切なのはどれか。

正解
b
国試正答率
90%

Assessment
若い女性の小球性低色素性貧血から鉄欠乏性貧血が最も考えら

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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