問題番号 : 95F37

本問は,95F37~38の連問の一部です。

次の文を読み,37,38の問に答えよ。
45歳の男性。今朝起床時に右上腹部の激痛が突然出現したため救急車で来院した。
現病歴:約1か月前から空腹時に右上腹部痛を時々自覚するようになったが放置していた。
既往歴:1年前に十二指腸潰瘍で薬物療法を受けた。
嗜 好:喫煙歴は20本/日を20年間。飲酒歴はビール1本/日を20年間。
現 症:身長170 cm,体重60 kg。体温38.5℃。脈拍180/分,整。血圧120/80 mmHg。
検査所見:血液所見:赤血球380万,Hb 11.0 g/dL,白血球11,000,血小板38万。血清生化学所見:総蛋白6.8 g/dL,アルブミン3.8 g/dL,尿素窒素38 mg/dL,クレアチニン1.3 mg/dL,AST 40 IU/L,ALT 45 IU/L,アミラーゼ150 IU/L(基準37〜160)。CRP 3.0 mg/dL。来院時の胸部エックス線写真を示す。
この患者の腹部身体所見でみられないのはどれか。

正解
c
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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