問題番号 : 95F32

本問は,95F31~32の連問の一部です。

29歳の妊婦。妊娠39週。陣痛のため来院した。
現病歴:無月経を主訴に近医を受診し,妊娠8週と診断された。その後,定期的に妊婦健康診査を受けており,異常はないと言われていた。妊娠34週になり,里帰り分娩の目的で当院を紹介された。当院で4回の定期健康診査を行ったが異常はみられなかった。
妊娠・分娩歴:25歳時に初めて妊娠したが9週で自然流産した。
既往歴:特記すべきことはない。
来院時所見:身長158 cm,体重68 kg。体温36.5℃。脈拍84/分,整。血圧130/70 mmHg。子宮底長35 cm,5分おきに子宮収縮を触知する。子宮口3 cm開大。破水を認めない。来院後の経過:陣痛室に入室の上,分娩経過を観察した。胎児心拍数陣痛図所見では,陣痛間欠は5分,発作は40秒。心拍数基線は140〜150/分。子宮収縮に伴う徐脈はなく,一過性頻脈が認められた。その後も同様の所見が続き,12時間後に自然経腟分娩となった。児は成熟女児で直ちに啼泣し,異常を認めない。
分娩後の母親に直ちにチェックすべき項目に含まれないのはどれか。

正解
e
国試正答率
90%

Assessment
①一過性の頻脈reactiveであり,胎児が健康(wel

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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