問題番号 : 95F20
72歳の男性。下腹部の緊満感を訴え来院した。3年前から夜間に排尿のため起きるようになり,半年前からは排尿困難が増強していた。昨夜から尿意はあるが尿が1,2滴しか出ないという。下腹部は小児頭大に膨隆し,軽い圧痛がある。体温36.4℃。脈拍80/分,整。血圧140/82mmHg。血清生化学所見:尿素窒素32mg/dL,クレアチニン2.5mg/dL,Na 137mEq/L,K 4.5mEq/L,Cl 105mEq/L。適切な処置はどれか。
診断:前立腺肥大症による尿閉選択肢考察:問題文
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。