問題番号 : 95D57

76歳の男性。微熱と全身倦怠感とが続くため来院した。2か月前に経尿道的前立腺切除術を受けている。心尖部に最強点をもつ3/6度の汎収縮期雑音を聴取する。血液所見:赤沈50mm/1時間,白血球12,500(桿状核好中球10%,分葉核好中球66%,好酸球2%,単球4%,リンパ球18%)。CRP 12.6mg/dL。
血液培養で予想される起炎菌はどれか。

正解
a
国試正答率
90%

Assessment
持続する微熱と倦怠感があり,炎症反応の上昇と心雑音を伴っ

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る