問題番号 : 95D36

70歳の男性。数日前から尿量の減少に気付いていたが,昨夜から排尿を認めず来院した。4年前に直腸癌で低位前方切除術を受けた。最近行った腹部超音波検査で多発性肝転移を指摘された。胸部打聴診上異常を認めず,腹部は平坦である。両足背と下腿とに浮腫を認める。血清生化学所見:総タンパク6.0g/dL,尿素窒素68mg/dL,クレアチニン5.8mg/dL,Na 138mEq/L,K 5.2mEq/L。CEA 18ng/mL(基準5以下)。腹部単純CTを示す。
最も適切な処置はどれか。

正解
c
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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