問題番号 : 95D21

1歳8か月の女児。発熱を主訴に来院した。周産期に異常はなく,精神運動発達も正常である。6日前から38.5~39℃ の発熱があり,近医で抗菌薬を投与されたが解熱しなかった。血液所見:赤沈53mm/1時間,赤血球452万,Hb 13.2g/dL,Ht 39%,白血球16,400(好中球76%,好酸球2%,単球5%,リンパ球17%),血小板53万。顔面,眼球および右手の写真(ABC)を別に示す。
この疾患でみられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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