問題番号 : 95D17

64歳の男性。半年前から突然に生じる動悸を時々自覚するため来院した。動悸は長い時には数時間続き,いきみや冷水に顔をつけることで消失することがある。約1か月前から動悸発作中に一過性の眼前暗黒感を伴うようになった。意識消失をきたしたことはない。脈拍65/分,整。血圧132/76mmHg。安静時心電図は正常。長時間連続記録心電図〈Ⅱ誘導〉を示す。
この患者で正しいのはどれか。2つ選べ

正解
a, d
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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