問題番号 : 95C45
55歳の男性。登坂時の突然の胸痛を主訴に3日前に緊急入院した。集中治療室に収容され,内科的治療により胸痛は消失し,循環動態も脈拍108/分,血圧160/110mmHg以外は安定していた。しかし今朝,診察中に突然意識が消失した。頸動脈と大腿動脈との脈拍を触知せず,血圧は測定不能となった。入院時の心電図(A)と意識消失直後のモニター上の心電図(B)とを示す。直ちに行うべき処置はどれか。2つ選べ。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。