問題番号 : 95C25

64歳の女性。腹痛と血便とを主訴に来院した。10数年前から関節リウマチのため近医に通院していた。1か月前から時々臍周囲から下腹部に痛みを覚えるようになり,今朝から激しい腹痛と血便とが出現した。体温37.6℃。脈拍96/分,整。血圧136/88mmHg。手指にスワンネック変形と尺側偏位とを認める。血液所見:赤沈102mm/1時間,赤血球320万,Hb 9.6g/dL,Ht 31%,白血球12,600(桿状核好中球12%,分葉核好中球73%,好酸球1%,単球2%,リンパ球12%),血小板56万。CRP 10.6mg/dL,RAHAテスト2,560倍(基準40以下)。
この疾患でみられるのはどれか。3つ選べ

正解
a, c, d
国試正答率
90%

Assessment
長期関節リウマチ〈RA〉罹患患者の突然の激しい腹痛,血便

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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