問題番号 : 95C18

60歳の男性。活動性肺結核の診断で入院した。イソニアジド,リファンピシン及びストレプトマイシンによる治療を開始した。肺機能検査は正常であった。治療開始1か月後,発熱と発疹とを認めた。飲酒は週にビール2,3本を30年間。血液所見:白血球11,000(好酸球11%)。血清生化学所見:AST 60U/L,ALT 112U/L,ALP 420U/L(基準260以下),γ-GTP 90U/L(基準8~50)。IgM-HAV抗体陰性,HBs抗原陰性。
この患者の病態の原因として最も可能性が高いのはどれか。

正解
a
国試正答率
90%

Assessment
結核治療開始後に,発熱,皮疹,肝機能障害が出現している。

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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