問題番号 : 94F43

50歳の女性。意識混濁で救急搬送されてきた。関節リウマチで2年前から,プレドニゾロン10mg/日を内服している。1週前から感冒のため食事がとれず,服薬を中止した。その後,全身倦怠感が次第に強くなってきた。脈拍98/分,整。血圧86/50mmHg。血液所見:赤血球380万,白血球3,300(好中球44%,好酸球17%,好塩基球2%,単球3%,リンパ球34%)。血清生化学所見:血糖58mg/dL,総タンパク6.3g/dL,Na 124mEq/L,K 4.9mEq/L,Cl 91mEq/L,T3 75ng/dL(基準80~220),TSH 2.2μU/mL(基準0.2~4.0),CRP 3.2mg/dL(基準0.3以下)。
この患者にまず投与すべき薬剤はどれか。3つ選べ

正解
a, b, d
国試正答率
90%

Assessment
・50歳の女性
・意識混濁で救急搬送
・関節リウマチで2

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る