問題番号 : 94F19

48歳の男性。約10年前からB型慢性肝炎で加療中であったが,腹部超音波検査で異常を指摘されたため来院した。血液所見:赤血球424万,Hb 13.8g/dL,Ht 40%,白血球4,600,血小板9万,プロトロンビン時間12秒(基準10~14)。血清生化学所見:アルブミン4.3g/dL,総コレステロール156mg/dL,総ビリルビン0.9mg/dL,AST 52U/L,ALT 46U/L,コリンエステラーゼ480 U/L(基準400~800)。α-フェトプロテイン〈AFP〉126ng/mL(基準20以下)。HBs抗原陽性,HCV抗体陰性。ICG試験(15分値)10%(基準10以下)。腹部超音波検査で肝に孤立性の腫瘤を認め,門脈は開存していた。腹部ダイナミックCTの経時的画像(AB)を示す。肝以外に特に病変はみられない。
最も適切な治療法はどれか。

正解
a
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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