問題番号 : 94F18

36歳の女性。上腹部圧迫感を訴えて来院した。上腹部の著明な膨隆がみられ,腹部超音波検査で肝の腫大が認められる。血液所見:赤血球394万,Hb 9.4g/dL,白血球5,600,血小板21万。血清生化学所見:総タンパク7.4g/dL,アルブミン3.7g/dL,総ビリルビン2.3mg/dL,直接ビリルビン1.7mg/dL,AST 28U/L,ALT 15U/L,ALP 768U/L(基準260以下),γ-GTP 71U/L(基準8~50)。腹部単純エックス線CTを示す。
最も適切な治療法はどれか。

正解
a
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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