問題番号 : 94E29

50歳の男性。下痢と体重減少(6kg/6か月)とを主訴に来院した。アルコール依存症で10年前から治療中であった。下痢は食後に増強し絶食により軽減する。尿所見:タンパク(-),糖2+。血液所見:赤血球352万,Hb 10.3g/dL,白血球4,700。血清生化学所見:空腹時血糖200mg/dL,総タンパク5.8g/dL,アルブミン3.1g/dL,総ビリルビン1.2mg/dL,直接ビリルビン0.3mg/dL,AST 150U/L,ALT 80U/L,γ-GTP 120U/L(基準8~50),血清アミラーゼ280U/L(基準37~160),Ca 7.7mg/dL。常食(脂肪50g)摂取で便中脂肪排泄量10g/日(基準6以下)。D-キシロース吸収試験(5g経口法)のD-キシロース尿中排出率は5時間値で40%(基準30以上)。腹部エックス線単純写真(AB)を示す。
適切な治療はどれか。3つ選べ

正解
a, d, e
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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