本問は,94C12~13の連問の一部です。
58歳の男性。頸部腫瘤を主訴に来院した。
現 病 歴:3か月前から全身倦怠感と食欲不振とを自覚し,体重が2kg減少した。2か月前に頸部の無痛性腫瘤に気づいた。腫瘤は次第に増大した。仕事は休まずに続けている。
既 往 歴:5年前に交通事故で右大腿骨を複雑骨折し,手術時に赤血球濃厚液8単位の輸血を受けた。
現 症:身長162cm,体重56kg。体温36.5℃。両側頸部と両側鼠径部とに2cm大のリンパ節を数個ずつ触知する。右肋骨弓下に肝を3cm,左肋骨弓下に脾を2cm触知する。
検査所見:血液所見:赤血球453万,Hb 12.5g/dL,Ht 42%,白血球3,500(桿状核好中球3%,分葉核好中球65%,好酸球7%,単球5%,リンパ球20%),血小板17万。血清生化学所見:総タンパク6.8g/dL,アルブミン4.1g/dL,AST 20U/L,ALT 23U/L,LDH 725U/L(基準176~353),CRP 0.5mg/dL。頸部リンパ節生検で悪性リンパ腫と診断された。リンパ節生検組織H-E染色標本(A,B)を別に示す。
この患者の予後が不良であることを示すのはどれか。2つ選べ。