問題番号 : 93F50

3歳の男児。運動障害を主訴に来院した。1歳ころから,つかまり立ちができなくなり,お坐りもできなくなってしまった。その後,舞踏病様アテトーゼ様運動が次第に強く出現するようになってきた。内反尖足傾向となり臥位姿勢となった。知的にも退行がみられるようになった。最近,自分自身の口唇や指を強くかむことが多くなり,出血と瘢痕化とを繰り返している。また,乳児期からおむつに赤褐色粉末状結晶をみることが多いという。尿所見:タンパク(-),潜血2+,沈渣に赤血球20~30/1視野。血清生化学所見:尿素窒素22mg/dL,クレアチニン0.5mg/dL,尿酸9.3mg/dL。顔面の写真を別に示す。
考えられる疾患はどれか。

正解
c
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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