問題番号 : 93F27

18歳の女子。幼児期から鼻出血と歯肉出血とを繰り返し,小児科で診療を受けていた。初経以後ずっとホルモン薬によって月経を止めていたが,ホルモン薬を減量したところ,14日前から性器出血が始まり止血しないため来院した。関節内出血と筋肉内出血との既往はない。脈拍100/分,整。血圧120/70mmHg。眼瞼結膜は軽度貧血様だが,眼球結膜に黄疸はない。胸腹部に異常なく,両下肢に数個の出血斑を認める。赤血球320万,Hb 10.0g/dL,Ht 31%,網赤血球56‰,白血球11,000,血小板34万。出血時間20分以上(基準7分以下),PT 11.0秒(基準対照11.3),APTT 45.5秒(基準対照32.2),血漿フィブリノゲン240mg/dL(基準200~400),血清FDP 3μg/mL(基準5以下)。血小板形態は正常,血小板粘着能は低下,ADP凝集は正常。
適切な治療法はどれか。

正解
d
国試正答率
60%

Assessment
若い女性で,幼少期より鼻出血,歯肉出血を主とする出血傾向

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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