問題番号 : 93F16

26歳の女性。7日前から全身倦怠感があり,褐色尿に気付き来院した。患者は,4か月前の献血時には肝炎ウイルスの存在は指摘されなかったが,3か月前にB型慢性肝炎で治療中の男性と性交渉を持ったことがある。血清生化学所見:総ビリルビン6.0mg/dL,直接ビリルビン4.8mg/dL,AST 570U/L,ALT 890U/L,ALP 275U/L(基準260以下),γ-GTP 75U/L(基準8~50)。IgM型HA抗体陰性,HBs抗原陽性,HCV抗体陰性。薬剤服用と飲酒歴とはない。
予想される検査結果はどれか。3つ選べ

正解
b, d, e
国試正答率
60%

Assessment
慢性B型肝炎患者と性交渉後に,全身倦怠感と褐色尿で発症し

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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