問題番号 : 93C18

本問は,93C18~20の連問の一部です。

78歳の男性。一人暮らし。皮膚の黄染を主訴に来院した。
現 病 歴:2週前から右上腹部の不快感が出現し,食欲も低下傾向にあった。本日,訪問した娘に皮膚の黄染を指摘された。
既 往 歴:2年前から総胆管結石を指摘されている。
現  症:身長156cm,体重50kg。体温37.8℃。脈拍114/分,整。血圧154/86mmHg。眼球結膜と皮膚とに黄疸を認める。肝を右肋骨弓下2cm触知する。
検査所見:尿所見:タンパク(-),糖(-),ビリルビン3+。血液所見:赤沈95mm/1時間,赤血球414万,Hb 11.2g/dL,Ht 37%,白血球12,400(桿状核好中球24%,分葉核好中球60%,好酸球2%,単球2%,リンパ球12%),血小板45万。血清生化学所見:総ビリルビン19.3mg/dL,直接ビリルビン13.2mg/dL,AST 172U/L,ALT 180U/L,LDH 362U/L(基準176~353),ALP 1,053U/L(基準260以下),γ-GTP 240U/L(基準8~50),アミラーゼ189U/L(基準37~160)。腹部超音波断層写真(AB)を示す。
考えられるのはどれか。2つ選べ

正解
c, e
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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