本問は,93C11~12の連問の一部です。
34歳の未産婦。4回の自然流産を繰り返したため来院した。
現 病 歴:30歳で結婚。4回の妊娠はいずれも超音波検査で胎囊は確認できたが,胎児心拍は認められなかった。
月 経 歴:周期は28日型,整。経血量は中等量で月経随伴症状はない。
家 族 歴:特記すべきことはない。
現 症:身長158cm,体重50kg。体温36.7℃。脈拍82/分,整。血圧124/78mmHg。内診上,子宮は前傾前屈,正常大,硬度正常,可動性は良好である。両側付属器は触知しない。
検査所見:基礎体温は2相性で,高温持続日数は13日前後である。月経周期6日目の血清LH 4.4mIU/mL(基準2.1~7.0),FSH 6.8mIU/mL(基準4.4~8.6),プロラクチン10.2ng/mL(基準15.0以下),遊離トリヨードサイロニン3.8pg/mL(基準3.5~5.3),遊離サイロキシン1.2ng/dL(基準0.8~1.4),TSH 3.5μU/mL(基準0.2~4.0)。黄体期7日目のプロゲステロン13.4ng/mL(基準10.0~15.0)。抗核抗体と抗リン脂質抗体とは陰性。夫婦の染色体検査は正常。子宮卵管造影写真を示す。
この患者に適切な治療法はどれか。