問題番号 : 92F48

56歳の男性。2か月前から発熱,関節痛および筋肉痛が持続している。1週前から手足のしびれ感も出現したため来院した。体温38.5℃。神経学的に多発単神経炎の所見を認める。尿所見:タンパク1+,糖(-),沈渣に赤血球20~30/1視野,白血球5~6/1視野。血液所見:赤沈102mm/1時間,赤血球350万,Hb 9.2g/dL,Ht 30%,白血球12,500(桿状核好中球14%,分葉核好中球56%,好酸球10%,単球2%,リンパ球18%),血小板55万。血清生化学所見:尿素窒素36mg/dL,クレアチニン2.0mg/dL。CRP 9.6mg/dL。抗核抗体陰性。
最も考えられるのはどれか。

正解
c
国試正答率
90%

Assessment
2か月前からの発熱関節痛,筋肉痛+炎症反応→全身の炎症反

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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