問題番号 : 92F47

36歳の女性。手指の蒼白化と難治性潰瘍とを訴えて来院した。手指の浮腫状硬化と舌小帯の短縮とを認める。胸部エックス線写真では両側中下肺野に網状線状影を認め,呼吸機能検査では拘束性障害を認める。血清抗Scl-70抗体陽性。
適切な治療薬はどれか。2つ選べ

正解
d, e
国試正答率
60%

Assessment
Raynaud現象,手指の浮腫状硬化,舌小帯の萎縮,間質

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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