問題番号 : 92F33

38歳の女性。6か月前から誘因がないにもかかわらず,発作的に呼吸が苦しくなり,動悸がして「このまま死ぬのではないか」という恐怖感におそわれるようになった。その都度,救急車で病院に搬送されることが頻繁となった。「また発作が起こるのではないかと不安で,ひとりで外出もできない」と訴えて来院した。診察時の態度は緊張はしているが,おおむね自然であり,話の内容もまとまっている。発作中の記憶もよく保たれている。身体所見に異常を認めない。
この患者に有効なのはどれか。3つ選べ

正解
a, b, e
国試正答率
90%

診断:パニック障害

選択肢考察
突然の不安発作か

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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