問題番号 : 92F24

12歳の女児。1週前から元気がなく,昨夜,鼻出血があり止血しにくかったため来院した。今朝から発熱が認められた。体温38.3℃。四肢と体幹とに出血斑を認める。眼瞼結膜は貧血状である。両側頸部に径1.0cmほどのリンパ節を数個触れるが,圧痛はない。肝を右肋骨弓下に2cm,脾を左肋骨弓下に3cm触知する。血液所見:赤血球340万,Hb 9.8g/dL,白血球112,000,血小板4万。血清生化学所見:AST 36U/L,ALT 26U/L,LDH 1,200U/L(基準176~353)。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。
この患児の予後不良因子はどれか。

正解
c
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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